2008年の1月からポルトガル語のアクセントが一部変更されました。
Author : tomato | 2009.03.18
いまさらという感じがありますが、ポルトガル語のアクセント記号などが一部変更されました。
正式に変更されたのが2008年1月の事なのでもう1年以上経っているんですが、最近仕事で必要になってきたこともありちゃんと調べてみることにしました。
ポルトガル語はヨーロッパ系言語の中で英語、スペイン語に続いて3番目に話者の多い言語です。大航海時代ポルトガルが南米やアフリカ等に植民地を建設したことの名残りですが、近年ではポルトガルと各地域間でのポルトガル語に差異が生じ、国際会議などのイベントをはじめさまざまな場所で混乱の元になっていました。
- Portugal
- Angola
- Brasil
- Cabo Verde
- Guiné-Bissau
- Moçambique
- São Tomé e Príncipe
- Timor Leste
それから数年の準備期間を終え、2008年の1月に積極的に各国で施行されることになりました。
どこが変わったのか?
詳しい説明は専門的に取り扱っているサイトなどを見ていただきたいと思いますが、結果としてポルトガル語をシンプルにする方向で統一したと言えそうです。
簡単にまとめると以下の2点になります。- アクセント記号を一部省略
- アルファベットの数が増えた
アクセント記号を一部省略
専門的に言うと第二音節の母音につくアクセントが省略されます。
ちなみにブラジルは比較的古いポルトガル語が残っており、それを誇りに思っている部分がありましたので、この変更に対しては「ポルトガル語の質が落ちる」「伝統が失われる」と心配する人も多いようです。
このルールが完全に浸透するまで物凄い勢いでスペルミスが増えそうな気がします。本当に気をつけないと・・・。
逆にこれからポルトガル語を習う人にとっては少し優しくなるかもしれませんね。
アルファベットの数が増えた
文法は単純化されましたが、逆にアルファベットの数は増えました。
今までポルトガル語のアルファベットは正式には23文字でしたが、これからはK,W,Yが追加され26文字になります。文字数、順序ともに英語と同じです。(もちろん読みは違います)
今までもポルトガル語の中でK,W,Yが使用されることはありましたが、この3字は外来語を表記するための文字として別扱いだったんですね。
でもこちらの変更、ブラジル人にとってはそれほどインパクトがないと思います。
実際、私の旧姓も名前も上記3文字が含まれている所謂"外来語"なのですが、ブラジルではポルトガル系移民以外殆どの名前が外来語になるわけですから、むしろ26文字が当たり前と言う感覚じゃないでしょうか。
以上、ポルトガル語の統一表記について簡単に書いておきましたが、ポルトガル語を勉強されている方、より詳しく知りたい方には以下のサイトが参考になると思います。
Caetano Barata - Pensando & Expressando Opinião
つい先日、友人とこのことについて話したところ、
「ブラジルのルラ大統領は自分が難しいポルトガル語を理解できないので、まわりの国に圧力をかけて単純化したのではないか」
と、思いっきり皮肉っていましたが、これが冗談と言い切れないのがブラジルの悲しいところ σ( ̄∇ ̄;)
ただ、その友達は日本の人なので、逆にアクセントが減る分には助かったと言っています。
文法がシンプルになったといっても今までの習慣をいったん追い出し、新しいルールを身に着けなくてはいけない訳で、面倒くさいことに変わりはありません。
私たちも早く新しいルールに馴染めるよう努力しなければいけませんね。
この変化が今までの混乱を治めてくれるのか、逆に新たな混乱の元になるのか判りませんが、自分が生きている間に母国語の文法が劇的に変わるなんて思ってもいませんでした。

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