ブラジルでは「テレビは必需品」と判決が下ったらしい
Author : Mango | 2009.02.03
欠陥のあるテレビを交換しなかったとして、ブラジルの裁判所が店に損害賠償を支払うよう命じる判決を下したというニュースがありました。
賠償額は2600ドル(約23万円)だそうでうす。
どういう経緯でテレビに欠陥が生じたのか、保障期間中だったのかとか、初期不良品だったのかとか、そのあたりのことは全く触れられていないのでよくわかりませんが、ニュースの焦点になっているのは、
REUTERSより判決理由は、テレビはサッカーの試合やリアリティ番組を視聴するのに「必需品」であるとされた。
ここです。
このニュース見て、「ああ、やっぱりなぁ」という感があります。
ブラジルにはこう言う判決が下りそうな下地が前からあったと思んです。
ブラジルにいた時、かなり生活に困窮している家庭でも、大抵テレビと圧力鍋が揃っていることに驚きました。
圧力鍋は豆(Feijão:フェジョン)を煮るために使いますので、なるほどブラジル独特の食文化だなと。
ただ、テレビはちょっと・・・。
生活に困窮している家庭は、子供に義務教育を受けさせることが出来ないほど切迫している事も珍しくありません。
そんな状況でもテレビはある。
このような環境におかれた子供は、仕事があれば昼間働きます。
夕方帰ってきてからはお金がなくても容易に手に入る娯楽、つまりテレビにかじりつく生活の繰り返しになりがち。
特にブラジルの田舎町は都心部と比べて生活環境がかなりシンプルだし、娯楽も情報も限られているので、生活におけるテレビの影響力大きいように見えます。
で、そのまま大人になっちゃうと後々苦労しますよね。
僕はテレビが嫌いだし、20年近く殆どテレビを見ない生活をしているので、公平な見方にはならないのは承知しています。
それでも裁判所という権威が「テレビは必需品」なんて決め付けちゃって本当に大丈夫って思います。
子供に教育を受けさせられない(あるいは受けさせる気がない)家庭への支援(あるいは罰則)が不十分な状態で娯楽だけは保障しちゃいますよって、ローマ帝国末期の「パンとサーカス」みたい。
ブラジルのルラ大統領は貧困層に対する食料援助で支持を勝ち取りましたが、今後は「国民にテレビも配る」なんてことになるんでしょうか。。。

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