あり得ない!
Author : tomato | 2005.11.14
ブラジルの兄の話です。
兄はパラナ州、クリチーバから少し離れた田舎町で歯医者をやっている。
10年前ブラジルへ1年ほど帰国していたときの話。
診療室を手伝いに行っていたときにおきた、信じられない話、日本ではあり得ない世界を体験させられた。
治療を払えない患者さんが、治療代として自分で搾った牛乳10リッターを持ってきた。「これで治療代払えますか?」
兄は笑いながら「こんなにもらっていもいいのか?」と患者さんと話している・・
また何日すると、別の患者さんが治療代がどうしても払えないので、卵3ダースをケースに入れて持ってきた。
兄は、また何も言わず受け取っている・・(^^;)
若いお兄ちゃんが、予約時間にエレキギターを担いで診療室に入ってくる、
何故歯の治療にギターを持ってくるの??
彼は兄に真剣な顔で、治療代が払えないので、自分が一番大事にしている
エレキギターを受け取って欲しい。兄は、患者さんの大事なものをいただくわけにはいかないと断ったら、患者さんが困ってしまい、お金がどうしても手に入らないので、価値のあるものはこのギター。兄はたまたまギターが好きなもので、結局ギターを治療代にもらった、しかもアンプなし、意味ないと言いながらギターを持って帰った(ToT)
今度はクリスマス・イブの午前、診療が終わる直前に患者さんがやってきて、
豚一頭クリスマスのためにさばいたので、治療代として豚のももをぶら下げて持ってきた、見ると確かに立派なお肉!5キロぐらいあったと思う。
生の肉を持ってこられたら受け取るしかない・・
結局持って帰って、Mangoに料理してもらい、クリスマスは美味しい肉を食べることができた。
兄嫁は、患者さんから食べ物を頂くのは良いことだけれど、お金で払って
もらわないと、自分たちの生活が苦しくなると厳しい顔をして兄に言っていた。
田舎の人はまだ物々交換の習慣が抜けないらしい・・
今度は、兄の信じられない行動・・
診察が込み合っていた後、疲れた兄は待合室の患者さんをつれて診療室の隣にある喫茶ってんでジュースを飲んでいる。何も言わない患者さんも凄い・・診察は1時間送れても、文句言わない患者さん。
私を困らせた兄。治療中いきなり私に向かって、明日からパンタナール(クリチーバから約1000キロ)10日間釣りに行くから、12日間予約入れている
患者さんをキャンセルしてくれと言われた・・信じられない!
ちゃんと予定を立てて12日間を休み取ればいいのに・・と言っても無駄。
断る私の気持ちを考えて欲しいと言ったら、「悪い、あなたにしか頼めない!」と言われて、サッサと逃げる兄。
冷や汗をかきながらすべての患者さんをキャンセルするのは厳しかった。
幸い彼一人文句を言わずにすぐOKを出してくれた親切な患者様。
でも、ブラジルではまだ電話を持っていない人が結構いますので、キャンセルができず、結局私が診療室を空けてキャンセルできなった患者さんを来るのを待って、話を済ませることになった(>_<)
ブラジルの毎日の生活が面白い、何がおきるのかがまったく分からない。
ブラジルって本当にvale tudo(なんでもあり)の世界ですよ!

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コメント / Comentário[3]
わたくしのひいおじいさんは長野で医者をやっていたそうです。
やはり、治療費が払えない代わりに、野菜や家財道具を持ってくる患者さんがいたそうでしたが、まわりのひとが止めるのも聞かず、ひいおじいさんは素直に受け取っていたそうです。
そのため、尊敬を集めましたが、家計は常に火の車だったそうです。
ですが、それでも何とか生きていけた時代をすこしうらやましくも思うのです。
どっちがいいか、それを選ぶのは難しいけれど、お金がすべての価値基準になっていくのは悲しいことですよね。
No.41 Posted by BAMBOOWORKS at 2005年11月15日 00:25 | 返信
新鮮でとても香ばしい豚でした、はい。(^¬^)
No.42 Posted by Mango at 2005年11月15日 01:26 | 返信
BAMBOOWORKSさん、ほんとですよね。私もまだ物々交換が抜けないところがあります。
時々Mangoを困らせています(^^;)
世の中はお金で動いているので、本当に悲しいです。
気持ちや心よりお金が強くなった時代ですね・・
かろうじてブラジルの田舎町は昔の生活が残っているので、それを思うと少しホッとします。
No.43 Posted by tomato at 2005年11月15日 17:46 | 返信
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